入れ歯治療について

歯・お口の機能を回復させる

最初にお話ししなければならないことは、私は歯を抜きたくない。削りたくない。できるだけきれいに残してあげたいと考えております。それが基本姿勢にありまして、やむなく歯を抜かなければならなくなった場合、入れ歯の選択肢が出てまいります。
一概に入れ歯と言いましても、千差万別、入れ歯こそ歯科医師などによっていろいろな形が創造され、奥の深い分野であると考えております。一般的に大まかに分けますと、固定式のブリッジと部分入れ歯と総入れ歯(総義歯)とになると思います。

市場町デンタルクリニックの入れ歯治療

私は、部分入れ歯を選択せざるを得なかった方は、ほかの残存歯牙や顎堤などに問題を抱えており、固定式のブリッジ補綴物などで長い(10年以上)、長期的な見通しを持っての治療に不適となってしまった方が、部分入れ歯を選択されておいでのように感じております。部分入れ歯を選択された方は、いずれは総入れ歯(総義歯)となるための移行義歯を選択された方であると私は考えております。

部分入れ歯の場合、その移行期間をいかに快適に上手く過ごしていただくか。それによって、部分入れ歯の設計がいろいろと決まってくると考えております。基本的に修理のしやすい(当院では院内ラボがございますので、即日修理が可能です)義歯の設計を心がけております。 一番肝心なことは、部分入れ歯にさせないこと! ならないこと! です。そのために、歯周病治療やインプラント治療や精密な補綴物が必要となり、できる限り長期的展望の持てる、長持ちする固定式の精密な補綴治療を受けていただくことを目標にしております。

入れ歯治療の流れ

STEP1:現在の入れ歯の調整

新しい入れ歯を作る前にやっておくことは、今使っている入れ歯の不具合をできるだけ取り除くことです、入れ歯完成までの期間は3週間~1カ月以上かかることも多く、それまでの間使用できるように入れ歯を調整していきます。

患者様の不具合のカ所やご要望を伺い、それに対する解決法などを説明しながら、入れ歯の調子を取り戻してきます。また、不適合な入れ歯によってできた粘膜の圧痕をとり、状態の良い粘膜にしていきます。


STEP2:むし歯、歯周病の治療
入れ歯を製作するにあたって、義歯の支えとなる歯の健康は非常に大切なことです。残っている歯の治療を行い、お口全体の状態を良くしたうえで入れ歯の設計を決めていきます。

STEP3:1回目のお口の型採り(概形印象)
お口の型をとり、1本1本の歯の方向や状態、顎堤(あごの土手)の状態の型をとって調べ、入れ歯の設計を最終決定します。また、これよりひとり一人のお口に合わせた型枠(個人トレー)を作ります。

STEP4:最終的な型採り(精密印象)

即製の型枠ではなく、ひとり一人のお口に合わせた型枠である個人トレーを使用し、周囲の頬・唇・舌の動きに合わせ、目に見えない筋肉に調和の取れた型をとります。入れ歯は、大きすぎても小さすぎても不安定になるもので、お口に合わせた大きさの型を、いかに精密にとるかが大切です。

型をとった「印象」に石膏を注ぎ、上下別々のお口の複製模型ができあがります。これが歯肉に接する部分の形になります。


STEP5:咬み合わせの決定

STEP4で製作した、上下分かれた模型の位置関係を決める作業です。上顎と下顎の、前後左右の位置や高さなどの関係を決定していきます。これは、入れ歯の咬み合わせを決定する、最も重要といえるステップです。

またこのとき、顎堤に対して歯をどの位置に並べるかも決めていきます。前歯なら唇からの見え方を、奥歯なら舌や頬からかかる力を考慮するなど、機能性・審美性ともにバランスを考えながら検討し、最後に入れ歯に使用する人工歯の色調や形までを決定します。


STEP6:咬み合わせの検査
咬み合わせが不安定な患者様の場合には、「ゴシックアーチ描記法」「チェックバイト検査」といった方法を用いて詳細な検査を行い、咬み合わせを決定します。

STEP7:人工歯を用いた咬み合わせ・歯並びのチェック
赤いロウを歯肉に見立てた上に人工歯を並べ、咬み合わせや、前歯などの審美性のチェックを行います。この時点であれば変更が可能なため、問題があれば並べ替えます。

STEP8:完成

完成した入れ歯の適合状態や咬み合わせ、安定感、歯肉へのあたり具合など調整を行ったうえで、患者様へお渡しします。この後は、いかに痛みや違和感がなく、失った歯の機能を回復できるかを追求しながら調整を重ねていきます。

入れ歯の使い方、お手入れ・保管の方法など、注意を守って正しく使っていきましょう。

入れ歯の使用にあたっての注意

【注意1】着脱について

バネのある入れ歯(部分入れ歯)の場合、お口の中に入れるときは、はじめにバネのかかる歯とバネの位置を大まかに合わせたうえで、最後まで指で押して入れましょう。咬んで入れると、バネの変形の原因になることがあり、合わなくなったり、破損してしまったりする場合があります。使いはじめは入れ歯の着脱に苦労する場合がありますが、徐々に慣れてきます。お家に帰ったら鏡の前で入れ歯の位置を確認しながら、出し入れを練習してみましょう。

【注意2】発音について

新しい入れ歯では、使いはじめに発音がしにくい場合もあります。新聞や雑誌を声に出して読み慣らしていきましょう。どうしても上手く発音できないときには、来院の際に歯科医師に相談してください。

【注意3】お食事の際には 新しい入れ歯になじむまで、いきなり硬いものを咬んだりせず、軟らかいものから少しずつ慣らしていきましょう。また、ガムやキャラメルなどは入れ歯にくっつきやすいので注意しましょう。
【注意4】お手入れ方法

お食事の後は、入れ歯を外して入れ歯やお口の清掃をしましょう。ご自身の歯のうち、入れ歯のバネがかかっている歯(バネ以外にも入れ歯を支える仕組みがついているところも同様です)は、プラークが溜まりやすくなります。丁寧なブラッシングを心がけましょう。入れ歯の清掃には義歯用歯ブラシをお使いください。入れ歯にはバネの内側など汚れが残りやすい部分があります。歯科医師や歯科衛生士の清掃指導をよく聞いて、入れ歯を清潔に保ちましょう。

入れ歯の清掃剤として、歯みがき粉やクレンザーは入れ歯には絶対に使用しないでください。入れ歯を磨耗させ合わなくなります。普段の入れ歯のお手入れは、ブラシによる清掃を基本としますが、できれば、除菌効果のある入れ歯洗浄剤を併用することが望ましいです

ベルテックス サーモセンス フレキシブルデンチャー

ベルテックス サーモセンス(Vertex ThermoSens)フレキシブルデンチャーは、従来のバルプラスト フレキシブルデンチャーを超える、高い審美性と強度、補修性、耐プラーク付着性を兼ね備えております。口腔内からメタルフリーを実現するために開発された部分床義歯の最新デンチャーです。
ベルテックス サーモセンス フレキシブルデンチャーはインプラント治療に違和感や疑問をお持ちの方、インプラント治療をしたくても適応できない方に最適な部分床義歯です。
当院では、このベルテックス サーモセンス フレキシブルデンチャーを用い、どのような方でも、口腔内の見えるところ(唾液に触れえるところ)には金属を使わない、夢のメタルフリーを実現させることが可能となりました。
10年前の歯科治療では、考えられない技術や材料が目覚ましい進歩を遂げています。その中でも選りすぐりの技術のみを採用しております。
この義歯の登場で、当院における、歯科治療の死角はなくなりました。
是非、当院にご相談ください。

熱可塑性ポリアミド樹脂…熱による変形が可能。ポリアミドは古くからナイロンの名で様々なところで使用されている汎用性プラスチック材料である。耐摩耗性に優れ(すり減りづらく)、機械的強度(曲げや破断のしづらさ)も強い、他の材料(金属や他のプラスチックやレジン系など)との親和性も高い(混合しやすいなど)。また、アミド結合と呼ばれる人体内でも多く利用されている結合反応を用いているため、生体適応性が高く医療材料としても多く使われている。

ベルテックス サーモセンス フレキシブルデンチャー1

ベルテックス サーモセンス フレキシブルデンチャー2

スポーツマウスガード

最近、スポーツが盛んな高校の学校医を担当するようになり、スポーツの場において、ノンコンタクトスポーツにも関わらず、歯牙や口腔の外傷に遭遇する機会が多く見られました。そこで、学生たちの口腔を守るための最良のマウスガードを模索した結果、安全性と総合機能(主にパフォーマンスと会話・心肺機能)を安定して提供できてるのが、アンダーアーマー社のアーマバイト(ARMOUBITE)であると確信し、そこに行き着きました。

歯科医師の義歯を製作する技術と、企業の揺るぎないコンセプトに基づく製品管理のもとで作成されるマウスガードは、これまでのスポーツ歯学による製品のバラツキを払拭する画期的なマウスガードであると確信したわけです。製作費が高いのがネックとなりますが、従来の製作費を抑えるために製品にバラツキの出てしまう方法より、確実に安全性とパフォーマンスの向上を得ることができることからも納得のいく製品であります。企業側も、その辺を考慮して、学生には学割が利くような配慮もあり、一般の方には期間限定のキャンペーンがございますので、上手に使っていただきたいと考えております。

スポーツマウスガードは、義歯を製作するのと同じ過程で製作されます。つまり、「安かろう悪かろう」では、提供に値しないものであり、使って安定した結果が得られる製品でなければ、スポーツマウスガードとは言えません。製作者側から言えば、そういう製作物は、粗雑に扱って欲しくはありませんし、失くしてもほしくもありません。作り手の思いがいっぱい詰まったスポーツマウスガードのパフォーマンスを思いっきり堪能した後は、大事に取り扱っていただきたい! との思いを合わせれば妥当なものではないかと考えております。一般のスポーツを愛する皆様には、安全に楽しくスポーツを楽しんでいただきたいこと。そして、少しでも高いパフォーマンスを得られることを切に願っております。

歯・お口の機能を回復させる

費用 アスリート・一般 ¥38,500(税込み)
学生割引価格 ¥27,500(税込み)

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