市場町デンタルクリニックのお知らせ

こんにちは。市場町デンタルクリニックの歯科衛生士の佐藤です。今回のブログはこの手術が出来たらインプラント治療に関して、その他のインプラント治療はマスターしたと言っても過言ではない、ソケットリフト、サイナスリフト法について書いていこうと思います。

私自身、口腔外科に対する苦手意識があり今までちゃんとした口腔外科手術に携わったことがないため、インプラント治療を見たのも初めてで、その中でも最難関である上顎洞に携わるソケットリフト法とサイナスリフト法を一般開業医では困難な手術を、ここでは普通に行われていることに驚きを覚えました。

 

ソケットリフト法やサイナスリフト法とはインプラント治療には欠かせない骨を増やすための「骨造成手術」で、それを院長は自在に操り行っていました。

基本的に上の奥歯の骨は元々が薄いのでそのままの状態でインプラント埋入を行うのは極めて困難です。そのため「骨造成手術」で骨を増やす必要があります。

 

ソケットリフト法とは、、、

上顎洞底の骨の厚みが約4~5mm程度ある場合でインプラントを埋め込む際に、上顎洞という空洞の底にある粘膜を専用の器具を用いて押し上げ、それによってできたスペースに人工骨補填材をゆっくり埋めていき、十分に入ったところでインプラント埋入を行う方法です。インプラントを埋入する部分から粘膜を押し上げるので、傷口が小さく済むのが特徴です。

院長は比較的簡単と言っていましたが、口腔外科経験のない私にとっては何度見ても難しそうに感じてます…。

 

写真 (左:手術前)(右:1インプラント&骨造成手術直後)

 

サイナスリフト法とは、、、

上の奥の骨の厚みが1~2mmと薄く、たくさんの骨を作りたい場合に行う骨造成手術です。ソケットリフト法とは異なり、上の奥の歯肉側面を切開し、専用の機器を用いて骨を部分的に取り除き、そこから上顎洞の粘膜を持ち上げてスペースを作り、人工骨補填材を入れたり、骨再生療法によって骨を増やす方法です。傷口を閉じた後、骨ができるまで数か月待ち、骨がしっかりできてからインプラント埋入を行います。

上顎洞底骨厚が4mm以上ある場合でも、サイナスリフト法を行った方が有利な場合、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行う場合もあります。ケースにより有利な方法を選んで、選択しております。

骨を取り除く際には超音波医療機器のピエゾサージェリーというもので患者様の負担を最小限にする機器を使用しています。

 

写真(左:手術前)(中央:手術直後)(右:骨造成4か月経過後インプラント埋入手術)

 

こういった手術は口腔外科だけを専門にしている歯科医院や病院でしか見ることはないと思っていたので驚き、学ぶことができました。院長は差別や区別することなく前項の根管治療を行っており、その信条を基に各分野の治療を掘り下げて100点満点の治療を目指しております。その中でも得意としている口腔外科に関しても学べることが多いです。次のブログでは当院でのインプラント治療における特徴を書いていこうと思います。

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