市場町デンタルクリニックのお知らせ
脳心臓外科医の福島先生と言えば、神の手を持つスーパードクターとお気づきの方も多いかと思います。平成28年9月11日東京ベイ有明ワシントンホテルにて、福島 孝徳教授のご講演に参列してまいりました。
私の所属している、インディアナ大学の解剖・インプラント学科 特別講演としまして、当医院の衛生師であり、私と同じインディアナ大学フェローの加藤と共に、拝聴しました。
福島先生は、今年で72歳とお伺いしました。とてもその様なご年齢とは思えないほど、肌ツヤもよくがっしりとした体格をされ弁舌も爽やかでおられました。実は、一昨年前に私は、福島先生のお話をお伺いしており、その時と全く変わらないパワフルさを感じさせられました。 その秘訣は、
1.とにかく頭を使うこと!福島先生は、1週間が8日(それだけ忙しい)であり、休日はなし。睡眠時間も、5~6時間で、それ以上頭を休めてはダメ。2.食事は質素にして、糖分は極力取らない。タバコは、絶対にダメ。間接喫煙の環境もダメ。3.人を育てるような、充実した人間関係を作ること。と、3つの大きなテーマをもって過ごされているそうです。 それが、
成功率98%という神の宿る手を持つ、スーパードクターを支え続ける秘訣であるとの事でした。同じ、手先を使う歯科医師もいつまでも健康で、元気に患者と接し続けることが必要である!と、強く示唆されました。
それと、日本の医療制度に関して言及され、「日本の国民の方は、本当に幸せです。」日本の医療制度は、国民健康保険制度により支配されており、アメリカの医療費の約1/10の負担で済んでいます。一例としてCT検査が、アメリカでは、1500ドルで、日本は、8000円。MRI検査に至っては、4500ドル:12000円だそうです。この格差の行く先はどうなっていくのか?
現在、アメリカでの職業人の流入を防ぐ措置がなされており、短期間での就業ビザしか下りないそうです。カナダや中国他優秀な人材がこぞって流入してくることを防ぐ措置がなされ始めたそうです。このまま、医療がサラリーマン化が進むと、優秀な人材は必ず海外流出が始まり、日本の産業の空洞化現象のようなことが、医療界にも近い将来起こる可能性が高いことを示唆されておられました。
私がこのお話を伺うのは2回目です。その感想としまして、アメリカは医療費が高いために低所得者は、まともな医療を受けられない。その層は、国民の半分以上であることを知ったとき、果たしてそれで良いのか?正しい、医療なのか?と感じました。その点では、日本の国民皆保険制度は、あらゆる国民に、一定水準以上の医療がなされている。それゆえに、福島先生は、「日本の国民は幸せです。」と発言されたのだと思います。 でも、
きっと、今後の少子高齢化社会が重みを増し、国際化が加速されれば、優秀な人材は流出していくのが常である。と、感じてしまうのです。そうなっては、医療の質だ介護を手厚くだ、と言っていられない時代が来るのではないか?そんな心配をしてしまうのです。今、優秀な赤ひげドクターが現在の医療制度を支えているうちに、どうにかしないと手遅れにならないか?日本の医療制度に安堵している国民の方々も、日本の医療に関してもっと真剣に考えなければならないと、危惧するのは一人の歯科医師の妄想だろうか?
ちょっと、後半重たい話になりましたが、福島先生には、とにかく大きなパワーをいただけた一日でした。私も手先の器用さにはかなりの自信がありますが、神の手を持つ福島先生の利き手と握手できたことが、神の力をいただいた気持になりました。 人生 元気に!パワフルに!ですね!