市場町デンタルクリニックのお知らせ

4/24(日)、日本インプラント臨床研究会の2016年度第1回定例研修会に参加してきました。今年度も新たに始まった。という会員の気持ちがみなぎっておりました。

午前中は、当会会員による発表が行われ、今回は、寺西先生の発表をふまえ、全顎的なインプラント治療に関して、特に、ボーンアンカードインプラントのデザインタイプ別の適応に関して、4名の先生方のそれぞれのお考えをうかがう事ができそました。それぞれの先生の考え方の違いにより、同じように見えるボーンアンカードブリッジの設計から処置に至るまでの流れの違いを細かく説明をお聞きでき、ボーンアンカードインプラントに対する対応に対し、私だったら、インプラントアタッチメント総義歯で対応するケースではないかと思いながらも、楽しく拝聴することができ非常に参考となりました。

そこを上手にまとめてくださったのが、さすが大御所の寺西先生でした。

寺西邦彦先生(東京都港区赤坂に開業されていらっしゃる先生)の「Osseointegrated implant 27年間の推移と現状(多数歯欠損症例におけるインプラントの上部構造選択のガイドライン&低侵襲インプラント治療の実践)」という演題でご講演されました。

演題を簡単に説明させていただきますと、咬合学・歯周補綴・総義歯学のスペシャリストであられる、寺西先生の27年間のインプラント治療とのかかわりについてのお話でした。その中でも面白かったのは、歯科臨床5段活用(1.聞くと、見るとは大違い。2.見ると、やるとは大違い。3.やると、できるは大違い。4.できると、できたは大違い。5.できたと、できているとは大違い。)のお話は、私の31年の歯科医師人生のそのもののように感じられ、5.の習熟期を迎えていれば幸いだと感じさせられました。

そして、なにより、私のホームページのテーマである口元の美しさに関して、私と同じように考えておられることに、驚きと、親しみを強く感じました。リップサポート(口唇周辺組織や表情筋と、それらを支える歯の関係)は大変重要な役割を担っており、捕食すること以外にも、口唇から連なる周りの組織に至る審美において、歯と密接な関係があることを総義歯学の観点から分かりやすく説明してくださいました。無歯顎の場合のインプラント治療において、まず仮義歯の総義歯を作成して、入れ歯の歯茎の部分である義歯床が要るのか?要らないのか?口唇部のピンク色の義歯床が無いと、リップサポートが出来ず、口唇がシワシワになってしまう方は、ボーンアンカードインプラントでは、難しい症例となります。インプラントアタッチメント総義歯タイプにしなければ、スマイルラインで美しい歯並びにならないことはもとより、美しい口元にはならないことを強調されておられました。

当院ホームページ・インプラントのページの「ボーンアンカードインプラントの症例」と「ロケーターアタッチメントタイプの症例」のように、どちらを選択し治療していくのかということを分かりやすく講演してくださったのです。

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